こども美術教室がじゅく| 教育目標| 卒業生インタビュー

 

卒業生インタビュー

【Vol.02】 山口 あとむ さん

経歴
東京都立総合芸術高校 美術科 日本画専攻 卒業
現在 19歳 文化服装学院 在学中
2022年 装苑賞佳作1位受賞 
がじゅくの在籍期間:2012.5月小学校5年生〜2017.3月中学卒業まで、約5年弱在籍

ーー中学校までがじゅくに在籍していた山口あとむさんにお話を聞かせて戴きました。
普段お教室では聞けないお話やがじゅく卒業生の素顔など貴重な内容満載です。 現在、あとむさんは文化服装学院でファッションやデザインを勉強のかたわら、がじゅくでアシスタントとして後輩の指導にもあたっています。がじゅくにいた頃のお話や今後はどんな展望を抱いているのかをお伺いしました。

山口アトムさんポートレート

がじゅくに通っていた頃の話

Q  がじゅくの思い出、印象に残っていることなどあれば教えて下さい。

A 在籍時は、これやりなさいみたいな感じではなくて、自分のやりたいように絵を描かせてもらっていた感じがするので、そういう自由なところが好きでした。
今がじゅくでそれをやっていいいのかはちょっとわからないですけど...汗
(あとむさんは、現在がじゅくでアシスタントの先生としても勤務してくださっています。なので講師の立場になって気づくことがあるのでしょう。)

石膏像も描いたりしましたし。自分はデッサンばっかりしていましたね。

剥製とかたくさんあって、時々スタジオごとに剥製も交換したりして、描きたくなるようなモチーフがたくさんあった。色んな作品も飾ってあるし。
がじゅくは少人数ですが、その狭い空間で色々なことを見れました。他の生徒さんの作品とかも面白いものがたくさん見れて、みんなあんなことやってる、こんなことやってると把握できるから自分の絵の参考にもなりました。
授業の中で覚えていることは、やっぱり一番最初にやった3原色の色水。
小さい子には、色のことから学べるというか、混ぜて色を作るんだよっていうのを教えてもらえるのは、今後の絵を描く上では、すごく役に立つと思います。
絵を描くのであれば、少なからずそうしていかなくてはいけないし。

いろんな道具を使って描くんだよとか、ここはこうしてもいいんだよ。といったことも、がじゅくで経験できたと思います。

がじゅくてん(成果報告展示)は、当時は美大にいきたいという思いがとても強かったので、先生たちの作品を見て、美大に行けばこういう作品がつくることができるのかと、ワクワクしたことを覚えています。
自分の作品が本に載るのも嬉しかった。
(がじゅくでは毎年、作品と作者の顔写真を掲載して成果報告展示の画集を作成していています。)
自慢もできるし(笑)小さい頃こうだったんだよって。
形に残るのですごくいいと思います。

Q がじゅくで経験したことで、今役に立っていることなどはありますか?

A 絵に使う道具って絵の具だけじゃないんだよ。とか、工作に使っていいのってこれだけじゃないんだよ。ということが知れたことがそうですね。
自分は、今も絵を描くときに絵の具だけを使うのではなくて、色んなものもりもりにしちゃうので、そういうのはがじゅくの影響が強いかもって思います。
ビーズとかががじゅくに置いてあるのもすごく覚えていて、最近の作品も、工作というわけではないのですが、そういえばがじゅくでみんなそういうのいっぱい使っていたなぁと思い出します。

ーーー更に八王子市の読書感想画コンクールで賞をとった話もしてくれました。

読書感想画コンクール

読書感想画コンクールH27

ここまで描けるようになったり、発想できるようになったのはがじゅくのおかげ。描いちゃっていいんだよ。といったような。
絵の独特の空気感もがじゅくで培われた。見ている人の空気も見ている絵の空気にしてしまうような絵だと思っています。


Q  空気感(世界観)が出るような絵ができたのががじゅくのおかげと言ってくれているのは、どうしてですか?

A なぜだろう?自分でもよくわからないです。
この絵は、学校に行っているだけではかけない絵ですね。
学校だと絵を勉強しなきゃという感じ。’覚える’といった感じ。受験用の絵も’覚える’といった感じ。
こういう絵は、この言葉でいいかわからないけど...アイデアスケッチに近い絵というか...。

ーーー自分で考えた世界観というか、「表現」をした作品なのだと後になって思いました。少しでもがじゅくが役に立ったなら嬉しいです。

在籍当時描いた作品を見て

Q 印象に残っている作品はありますか。

A 当時の作品の中で一番思い出深い絵は、このがじゅくてんで塾長賞とった作品。
未だに母が家に飾っています。自分でも今でも好きです。
背景の木を描く時、先生から、木ってこんなふうになっているよね。どうやって描いたらいいかな?こうやって描いてみたらどうかな?
わ!木が描ける。と、描けるようになって自信がつきました。
背景もここはどこだとか、具体的な場所としての背景ではなくて、絵(の構成として)としてここにこれがあったほうがいいということを考えて布も木も描きこみました。

この絵で初めて’ぼかし’を知ったのです。すごく覚えています!
えー!こうやって指で擦ったら滲んだようになるのか!と。
がじゅくで覚えたことの一番大きな恩恵がそれですね。

2013に塾長賞とった絵画作品 「危険な目」/ 鉛筆デッサン / 2013に塾長賞とった絵画作品

卒業制作 総合芸術高校 卒業制作

卒業制作

作品制作と将来の夢について

Q 作品をつくるときにどんなことを大事にしていますか?

A 色たくさん使うことが大事。キラキラ好き。ラメ大好き。
飛び出てたり、違う素材を使うのも好き、ぺたぺた貼り付けちゃう。

写実的な絵はそこで止まっちゃう気がします。今は自分にしか出来ないことを作りたい。
例えばこんなにブツブツさせている人いないよね。といったような...

人と同じことをするのが嫌い。いかにミーハーよりな思考にならないようにするか考えます。
みんな服を着せていたら、自分は海パン姿のマッチョの人を選ぶとか。他の人が子供服を可愛くパステルカラーとかにするなら、自分は大人っぽい子供服作っちゃうとか。

この前今通っている学校でシャツ・ブラウスの課題の提出だったのですがこんなの提出しました。
ーーーご自身のつくった、背中に龍が描かれているシャツブラウスの画像を見せてくれました。
デニムに描いた龍をシャツブラウスに縫い付けているそう。
そのシャツブラウスの生地が直接描くには適していなかったので、あえてデニム地に描いてから縫いつけているとのこと。
そこにアトムさんのデザインの原点が垣間見えた気がしました。

自分が身につけた絵の経験をここで切り捨てたらだめだと思う。これを生かして服を作っていかなくてはと思ったから、描きました。
絵をいかに服に使うことができるか。自分でたくさん調べました。一番いい布用の絵の具を見つけたり、この生地にだったらこうしたほうがいいとか、方法も研究しました。

ーーーそこから自身のデザインの方向性の話しにも移っていきました。

今は技術が発展しているから、色んなデザインが機械で比較的簡単に出来てしまう。
みんなが考えそうなデザインでは(デザインの世界で)生きていけない。新しい発想がないと死んじゃう。いかに自分のアイデアが他の人には思いつけないものにできるか。それが空回りして、学校の先生にダメ出し言われちゃったりするんですけどね(笑)


手のデッサン
手のデッサン

石膏デッサン
石膏デッサン

Q 将来の夢を教えて下さい。

A デザイナーになりたい。
有名ブランドって不動の柄や雰囲気(世界観)がある。
自分も絶対にそれをつくらないと今後生きていけないと思う。
その世界観が曖昧になってしまうとなくなってしまう。
全部の良いトコロをとって自分が活躍できる世界。自分のブランドの偽物がでるくらい有名になりたい。

そのブランドだけの世界観がずっとあって、その世界観が好きな人がずっと買ってくれている。流行に合わせてその世界観を変えることもしない。浮き沈みがない。そういうものになれたらな。

自分の世界観を今まさにつくっているところ。
すでにそれを持っている先輩もいます。
自分だけの流されない、うちはこうなんだという自信が必要です。

服飾デザインの世界もすごく競争が激しい。
ブランドが出ては消え、有名ブランドと言われていたものも危機に立たされる。
その世界に僕は行くのです...ドキドキ

石膏デッサン

ーーーしかし今回この話を聞いて腑に落ちた気がしました。
あとむさんは、自分の土俵をすでに見つけたのだと思いました。やるべきことを見つけたのだと思いました。
それが作りての世界であることが嬉しい。

絵を描いたり、工作をつくったりしていくことをきっかけに、美術の世界に足を踏み入れる。あとむさんもその一人。そしてその美術の世界も広い。その広い世界の中で、自分のやるべきことを見つけている。がじゅくに通ってくれていた生徒さんが、大人として尊敬する存在になった気がしました。
貴重なお話を聞かせていただき、ありがとうございました。


 

卒業生インタビューvol.3

大竹 祐太朗 さん

 

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